日本バーベキュー協会 下城会長にスマートBBQの進展についてお聞きしました。

2018-02-03


2018年1月29日(月)13時~
日本におけるBBQ文化普及の第一人者である下城会長に日本におけるスマートBBQの深耕についてお聞きしました。(今回はELG米島社長も同席。)

-下城会長、二年半ぶりですね。お久しぶりです。今回はインタビューありがとうございます。早速ですが、日本におけるスマートBBQはどんな感じで推移しているのでしょうか?
 


(以下、下城会長 談)
日本におけるBBQ文化は確実に根付いてきています。それは、世界NO1のBBQグリル会社であるWeber社BBQグリルの日本上陸と共に、Weber Japanもできましたし、そのことで販売網が広がった。ELGさんのようにweberガスグリルの燃料であるプロパンガスを小容器に充填してくれるガス供給基盤を構築しようという、インフラ整備を考え実行する人達が出てきたことも大きいですね。

そもそもですが、数年前に、米島社長(ELG)が「シカゴのWeber本社に日本進出を口説きに行きましょう!」とここに来なかったら始まらなかった話(笑)でもあるので、そこからの急速な展開を見ていると感慨深いものがあります。
 


スマートBBQの進展で言えば、今後は「場所作り」と「燃料含めたさまざまな道具の供給」が重要だと考えています。Weberグリルの販売拠点は、Weber Japanの販路拡大戦略により、全国のホームセンターにまで進出することができてます。

購入場所は増えましたが、BBQグリルを使った「スマートBBQの場」はもっと増えて良いと考えています。

現時点では、大型施設に付随する施設として、BBQ広場が設置されるトレンドが来ています。
 


今後は、例えば、庭付き一戸建てのお宅の方はもちろん、戸建開発の共用スペースにBBQ施設を新設したり、共同住宅の管理自治組合の方から、敷地内の共用部に住民が憩える「スマートBBQ広場」を依頼されたり、、というようなことも出てくるのではないでしょうか。

それだけBBQ広場の価値が上がっているのでしょう。美味しいものを一緒に食べると仲良くなる・・・というまさに「効果」の部分がコミュニティの活性化に繋がると期待されているのだと思います。

更に、アウトドアスペースに単にBBQグリルさえあれば良いというところから、冬でもお庭を楽しめるパラソルヒーター、BBQを囲むようにアウトドア用家具が配置され、それこそジャグジーを設置したい方なども出てくるのではないでしょうか。

燃料で言うと、Weberガスグリルの燃料としての小容器でのガスの供給(充填拠点)をもっと増やしていく必要があると考えていて、そこに向けては米島(ELG)さんには、一層頑張って貰いたいですね。


一方、日本バーベキュー協会では、ハード(機器)の普及をすればそれで良いとは考えておらず、燃料(チャコールやプロパンガスの充填)供給基盤の構築と共に、焼く技術の普及といったノウハウ面での育成もやっていかないといかんと考えております。
 


ハード(BBQグリル)が普及していったら、今度はソフト(ステーキを焼く技術)面も向上させて行くことで、昨年SCAJ(SCA STEAK COOKOFFF ASSOACIATIONの日本本部)を設立、ステーキを焼くコンテストを日本中でも開催できるように、審査員(SCA公認ジャッジ)を育成しようと動き出しました。

(これまでは、日本バーベキュー協会 下城会長とアシスタントの操本都さんのみが取得しておりました)
 


昨年(2017年)の12月16日、日本初のSCA公認ジャッジングクラスに全国各地から45名が参加、新たに45名のSCA公認ジャッジが誕生しました。
 


又、同月に日本における最初のコンテストも実施され、20人がエントリー、ステーキの焼き方において見た目と味、焼き加減と柔らかさの4点の評価によって競われ、初代優勝者が誕生しました。
 


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SCA(Steak cook off Association)は、2015年アメリカTexasにて年設立。

アメリカの代表的バーベキューキッキングであるビーフステーキを焼くことをスポーツのように競技化したコンテストの仕組みを世界で初めて作った組織。コンテスト競技者が同等の立場で平等に評価されるよう「ステーキクックオフの審査基準」を定めました。

SCAが定めた審査基準やルールをすべて理解した審査員「SCA Representative」を訓練し登録し、その共通認識・ルール・基準を知った「SCA REPRESENTATIVE」を増やすことにより、世界どこでもすべてのエントリーチームが同じ立場で、同じ基準でステーキ・クック・オフに参加し競い合うことができるようになります。(現在SCA公認のステーキクックオフはアメリカはもとよりカナダ、ドイツ、イギリス、ベルギー、オランダ、イタリア、オーストラリアなど世界各地で年間200回以上開催され急速な伸びをしめしています。)
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「場」と「道具」、「燃料」といったハード面と、お肉を美味しく焼く技術向上のソフト面での普及が、スマートBBQの日本での定着を進める上での我々の指名だと考えています。

-下城会長、お忙しいところありがとうございました。

前回のインタビューはこちら↓
日本バーベキュー協会 下城会長にお聞きしました。
http://www.elg-inc.jp/columns/detail.php?id=14